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風のたより~百華園新聞40号~

2024.7.9

今から30年ほど昔の夏8月頃、大阿太高原では夜になるとエアコンは必要なく少しひんやりと過ごしやすく、お盆の頃にでもなると朝は少し寒いくらいで長袖のシャツを着込むくらいの気温でした。ここ数年特に地球温暖化が叫ばれており、実際に毎年暑さが厳しくなって来ております。時代の流れに対応するために当園も収穫方法や梱包作業を試行錯誤して来ました。昔と大きく変わった点は、『収穫は夜明けとともに早く済ませる』です。時間とともに気温は上がるのですが、やはり日光があたる事によって梨の実の温度が高温になってしまうのを避けたいからです。

 

実際、日中の木に実っている梨を触ると心配になる程温かくなってる物もあります。ひんやりとした状態のまま作業場兼店舗に持って帰り、冷蔵とまではいきませんが24時間エアコンで25~26℃に倉庫の温度を保っています。『梨は生鮮食品』 野菜や肉、魚と同じで収穫してから高い気温の場所に置いておくとやはり痛みます。お客様にもよく『どれくらいもつ?』と尋ねられます。品種にもよりますが外気温が高い時期の梨はできるだけ冷蔵庫に保管していただき、なるべく早く召し上がって下さい。

 

世の中は年々ネット通販も多くなり、宅配便の取扱量も相当増加してます。去年宅配便の運転手さんに聞いたのですが、トラックの荷台、集配所の倉庫はやはり高温であるという事です。その話を聞いて幸水と北海道、沖縄等輸送に時間がかかる地域はお客様の任意で冷蔵便を選択してもらっていました。しかし『せっかく楽しみにして頂いてた梨が痛んでいた。』と言う状況になる事は非常に残念で、我々も1年手間暇かけて作ってきたスローフードです。そういう事から輸送コストは上がりますが、8月に収穫する清澄、幸水と北海道、沖縄等は全て冷蔵便で取り扱うことにしました。百華園では9月には豊水、あきづき、1番生産量の多い梨の王様『二十世紀』と10月には少しですが新高も販売しております。

 

 

奈良吉野・大阿太高原 百華園

田中 秀典

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