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梨について

2023.6.28

梨は百果の長といわれるほど、果物の中ではとりわけ珍重されているものである。 特に、胃腸病の人などにはとりわけ珍重されてるものである。梨の特性として、風や寒さの激しくない東南向きの肥えた土地がよい。 屋敷の周囲や、屋敷内の菜園の垣の近くで、湿気が少なく暖かな所で成育しやすい。 一般に、梨ばかりでなく大きな果物をつける木は温和の気をたいそう好むものなので、適地は、地味が肥え、気候の温和な土地と心得てよろしい。 痩せ地で土俵が浅く硬い土地などでは、たとえ実はなっても小さくて味がよくない。屋敷内に植える場合でも、暖かい場所を選ばれなくてはいけない。

 

 

●繁殖には接木が一番よい。さし木でもよく活着する。実生の場合は、よく熟した味のよい大きな果実を切り割って種子を採って播く。 翌年苗が生えたら翌々年の春二月に、苗地の近くに肥えた熟畑に肥料を入れて整地し、 四、五尺またはそれ以上の間隔をおいて一本ずつ移植する。 ときどきうすめた下肥や米の磨ぎ汁などをかけると、 だんだん成長する。冬になって葉が落ちた時、土ぎわから刈って、刈り口を炭火で焼いておくと側枝が出る。 側枝は二年たつと大きくなり、やがて結実するようになる。

 

●接木は、一月に芽が少し出ようとするとき、日なたのよく太った枝から立派な穂木を切り取って接ぐのである。 日陰にほうの枝を用いると結実がおそく、またなりも少ない。

 

●さし木にするには、二月中頃に肥えたりっぱな枝をとり、一尺四、五寸くらいの長さに切って、 基部と先端をそぎ、炭火で両方とも焼いておく。これを肥えた土地に掘って適当な間隔に並べて植え、 肥土で覆土し、しっかりと踏み付けて日覆いをしておくと全部活着するものである。

 

 

 

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