大阿太高原のSS(消毒用機械)による交配
2019.4.30|梨の小話
SS(消毒用機械)による受粉が、今年で4年目になりました。
一年目と二年目は、手作業も併用いたしましたので、確信が持てませんでしたが昨年は
手作業を一切行わずにSSによる受粉だけといたしました。その結果まあまあということで、もう一年
SSによる作業の検証がひつようでした。
今年2019年もSS受粉を実施いたしました。その結果良好で昨年より結果が良好でした。
昨年は花が早く咲き、今年は昨年より10日遅くの受粉となりましたが、2018年より2019年の方が
歩留まりもよく、早生種の清澄梨、幸水梨、豊水梨、新高梨も上々で、廿世紀梨梨も上出来でした。
花粉も市販されている、(小林製袋が販売している純花粉)花粉と、自家製の生成花粉を混合して
使用いたしました。
元溶液として、2Lの水に純花粉10~15グラム、グラニュー糖200グラム、寒天4グラムを混合して
それをSSの500リットルのSS容器の水と撹拌して散布いたしました。
昨年と今年の気象条件の比較ですが、これは気象庁のホームページより奈良県五條市の
(大阿太高原は五條市と隣接していて気象条件もほとんど変わりがないかと思います)気象条件を
ダウンロードして、参考といたしました。
2018年 4月3日 最高気温25.9° 最低気温8.3° 4月4日 最高気温24.5° 最低気温9.2°
4月6日 最高気温19.8° 最低気温9.2°
2019年 4月15日 最高気温16.7° 最低気温3.0° 4月16日 最高気温 21.9° 最低気温0.8°
4月17日 最高気温19.6° 最低気温6.3°
このように気温で見る限りそんなに変わりがありませんが、歩留まり、梨の変形果の状態
などを観察してみると、今年の方が良好です。
もう一年、気象条件との比較をしながら観察していく必要を感じます。